2016年10月16日日曜日

50のキセキ+10弘前市民会館

階段をのぼると!!


うおおおおと歓声をあげてしまいました。
2階ホワイエの照明です。
この素晴らしいシャンデリアは、銅館を使って作製されています。
平成26年度照明普及賞を受賞しています。
シャンデリアが映えるホワイエを人と人をつなぐ
心地よい空間となっています。

ホールのドアのとってです。
津軽塗がとても伝統工芸のさかんな弘前ならではです。
にっこりして、ここが一番好きと言われてた方の
素敵な笑顔が忘れられません。



ホールの中にはいると木製のイスです。




改修工事の計画にあたり、市と市民の協力で
忠実に復元された棟方志功の緞帳
「御鷹揚げの妃々達々」(おんたかあげのひひたちたち)
実際の緞帳はものすごく大きく
とても見事なものでした。

「このネプタの色、これこそ絶対まじりけのない
私の色彩でもあります」と棟方はいう。
津軽の凧の絵とネプタの風土に育まれた棟方志功の
色彩感覚について建築家前川國男は共感してやまなかった。
思えば前川の色彩感覚も独特なものである。
市民会館のロビー天井の「群青色は日本の夜明けの色」
「赤は人を高揚させる色」と好んで使い続けた。
前川カラーといわれるこうした色彩感覚にもまた
前川に流れる津軽の風土が見え隠れする。
白一色に染まる冬の情景のなか、力強く荒々しい
コンクリート材の素朴な外観に包まれて
内には、前川と棟方が織りなす津軽の色彩が
あふれる市民会館は弘前の風土がはぐくんだ建築なのです。

弘前市民会館大規模改修事業概要 継承と革新より

弘前市民会館は、改修前と改修後での音の響きなど
とてもデリケートな部分でも神経を使われたと
㈱前川建築設計事務所の所長のお話しでもありました。

緞帳のように、これからもずっと弘前市民に愛され
大切に心の中にいる市民会館だと思いました。



















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