2013年7月6日土曜日

『キセキ46』 埼玉県立歴史と民俗の博物館 1

どうしても見ておきたい前川建築第2弾
今回は埼玉県立歴史と民俗の博物館です。



1971年に埼玉県立博物館として建設され、
岡山美術館(現林原美術館1963年)に始まる
※「一筆書き」のプランニングが大規模な地方博物館として
結実した最初の作品です。


 正面玄関に続く広い散策路がとられています。
建物を通して、その奥にある木々の緑まではっきり見える
大きな窓が、まるでピロティを思わせる構造となっています。

建設時に存在した、木々を残すかたちの設計がされています。
打ち放しコンクリートは杉板の模様がありました。



壁は打ち込みタイル、床は網代張りタイル

建物は地上3階、地下1階建ての鉄筋コンクリート打ち放し
タイル張り構造でエントランス・ロビーを中心に
展示室が東西に配置された構成になっています。


建物手前に見える階段のようなものは
現在は使われてませんが、
舞台のような役割をしていました。






(埼玉県立歴史と民俗の博物館提供)


館内にはいるとエントランス・ロビーの
木々が前面窓ガラス越しに見え
抜群の開放感です。
この日は雨降りにもかかわらず多くの
お客様が訪れていました。



(埼玉県立歴史と民俗の博物館提供)

吹き抜けの廊下部分から見下ろす竹林。
館内を歩いていると、窓からの景色に
思わず足をとめてしまいます。



 
地下に降りる階段、地下部分を囲う手すりの造型は、
                           エントランス・ロビーのアクセントになっています。




(埼玉県立歴史と民俗の博物館提供)

とても開放感のある空間のエントランス・ロビーは
人々が憩うには素敵な場所だと思いました。
私も大ファンのスピッツの『正夢』のPVは
このエントランス・ロビーで撮影されています。


※L型の壁の構成、打込みタイルの外観、中庭を中心として
部屋が連続してゆく配置、床、壁、天井の一体化した構成、
内から外への連続性といった要素。

/埼玉県立歴史と民俗の博物館HPはこちらです。




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