2013年6月20日木曜日

『キセキ43』ホール

今回は、演劇や各種発表会の会場として人気があるホールのお話です。



昭和42年3月13日、平櫛田中先生の特別記念講演会の時の写真です。
設計書によると舞台の床材は
杉板の上に桧を貼っています。
(総合文化センター所蔵)


緞帳の老朽化のため開館から10年を経て
昭和48年3月17日に緞帳の
新調披露が行なわれました。
写真上に見える丸い出っ張りは現在もある照明です。
(総合文化センター所蔵)



舞台の床はベニア合板張りに張り替えられています。
客席の壁はコンクリートの打ち放しです。
(総合文化センター所蔵)




こちらの写真は御利用者の吉田祐子さんからお借りした写真です。


昭和51年8月6日ホールでおこなわれた
ピアノ発表会での写真です。
壁はコンクリートの打ち放しのようです。


よく見ると当時の舞台前の床板は
正方形をしています。
奥は細い板が横向きに張られ
素材はブナの板張りにされたという記録があります。


現在のホールとくらべてみましょう!!

この写真は、吉田さんのお子さん
ぶっき~おっぴ~めいちゃんが
2011年天プラ文化祭に出演した時の写真です。



舞台のかたちは総合文化センター時代と
変ってませんね。
床板は全面横向きに張られていて
コンクリート打ち放しだった壁は
平成17年の改修に伴い白く塗られています。




しぼり緞帳も巻上げ式の緞帳になりました。
デザインは彫刻家蛭田二郎氏によるものです。

デザインに込められた意味を伺ってみました。

縦の3本線は、岡山の3大河川(旭川・高梁川・吉井川)の象徴で、
横の帯は美術、書道、音楽…色々な文化・芸術を表しています。

両脇の隙間は、これからの文化・芸術の発展の余地や
可能性をあらわしています。

様々な色彩は文化・芸術の多様性など
全体の赤の色彩は晴れの国岡山がもっている
熱気や心意気をあらわしています。

横の帯の上にあるものは、岡山から日本、岡山から世界に
出ている人・モノの象徴をあらわしているとのお話でした。

保管されていた総合文化センターニュースを読み返してみると
床の張替えや緞帳の新調などの
補修を繰り返して、少しでも居心地のよい
ホールとなるように努力されていたのが伺えます。
建物同様、50年以上たった今でも愛されるホールに
とても愛着を感じました。








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