2012年12月19日水曜日

『キセキ21』

今回は、天神山文化プラザの外の
前川國男作品を紹介します。

岡山後楽園の外苑
心地よい木々の小道を進んでいくと…


有本芳水(1858~1943)の詩が書かれた石碑があります。


前川國男が設計した詩碑です。

これは実際に採用された粘土模型です。


前川國男氏が設計に至るまでのいきさつを
当時、担当職員の高山雅之さんにお聞きしました。

文芸春秋(昭和32年6月号)の
「壁にむかっての独り言」で
当時の岡山県知事 三木行治が
「いつの日か、県下の春日うららかな丘の上に、
芳水歌碑を建立したいというのが、私の年来の夢である」と
述べたそうです。
これが発端となって昭和35年6月に建立計画がスタート。
岡山県庁を建設中だった前川國男に設計を依頼したそうです。
前川國男は後楽園外苑が最適地であると考えました。
その後も何度か後楽園に足を運び
後楽園外苑の中でも場所を変更をし
設計案を4つもつくりました。


建立当時、有本芳水の碑の前で、くつろぐ㈱大本組の方達です。(池上 傳氏所蔵)

前川國男は、設計書を持参した際、
ここを訪れる人達がお弁当を食べ
憩える場所にしたいと説明していたという。
建立して50年以上過ぎた今も、
桜の咲く頃はお弁当を食べる家族連れでにぎわい
訪れる人達の憩いの場になっています。


















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