2012年10月16日火曜日

「キセキ16」

今回はピロティの床のお話です。
ピロティの床は、アスファルト防水の上に
炻器(せっき)質タイル(粘土を高温で焼いて作ったタイル)が敷きつめられています。

(前川建築設計事務所所蔵)

(前川建築設計事務所所蔵)

設計書には『特製クリンカータイル』と書かれていました。
ひとつずつ手作業でタイルを敷くのは、
気が遠くなる大変な作業だったでしょうね。


クリンカータイルは、耐久性に富んでおり、
セメントの製造過程でできるクリンカー(焼塊)が
混入された、素朴な味わいのある厚手タイルです。


近くでみるとタイルはこんな感じです。
雨で濡れても滑りにくいように、表面はざらざらしていて
比較的吸水性に優れています。

大きさは、たて9.5cm横19.5cm高さは1,5cmです。

岡山県備前市の三石耐火煉瓦㈱で特別に作られたそうですが、
なぜ特製なのか?
調査結果は次回のブログでお知らせしますのでお楽しみに!




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