2012年7月24日火曜日

『キセキ9』

7月7日、開館50周年記念事業『たてものめぐり散歩』が開催され、
建築家・岡山県立大学名誉教授 山田孝延先生と一緒に
前川國男が設計した天神山文化プラザ・林原美術館・岡山県庁を巡りました。


天神山文化プラザの特徴は、ピロティ、屋上庭園、レリーフ、打ち放しコンクリート、
ルーバー(日照調整のための庇)です。
ルーバーは南と北で異なった形をしています。

            デザイン上のこだわりから 
     屋上のスリットとルーバーの位置が揃っている。
                                                                
                       (北側ルーバー)

西側からの夏の太陽光をさえぎるため
垂直のルーバーが多く設けられています。
                  
 
南側の水平ルーバー
夏の強烈な上空からの太陽光を遮るために 
彫りの深い水平の庇がもうけられています。
         
                            

林原美術館は、T型プレスト・コンクリート板による
屋根架構と耐火煉瓦積みで化粧した外壁が特徴です。


中庭から望む喫茶室。
喫茶室のソファーに座ると、中庭の芝生がちょうど目線の高さで
なんとも居心地がいいのです。
           
                                             

岡山県庁は天神山文化プラザと同じピロティがあり、
その南側には、人々を和ませるサンクガーデンがあります。


岡山県庁の外観を蔽っているのは、当初建設された所は
スチール製の巨大なカーテンウォールです。
東側の増築部分は、スチールではなくアルミサッシュになっています。
(注:サッシュというのは、窓廻りの部材です。県庁の4階以上は
サッシュとスチール製の腰壁パネルを組み合わせた
カーテンウォールとなっています。

 
県内外から建築関係や建物好きなど30名の参加者と
3館を巡り、単にデザインの美しさだけでなく
居心地の良さを追求した建築を知ることができ
これからも大切に建物を使っていかなくてはと思いました。




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