7月7日、開館50周年記念事業『たてものめぐり散歩』が開催され、
建築家・岡山県立大学名誉教授 山田孝延先生と一緒に
前川國男が設計した天神山文化プラザ・林原美術館・岡山県庁を巡りました。
天神山文化プラザの特徴は、ピロティ、屋上庭園、レリーフ、打ち放しコンクリート、
ルーバー(日照調整のための庇)です。
ルーバーは南と北で異なった形をしています。
デザイン上のこだわりから
屋上のスリットとルーバーの位置が揃っている。
↓
(北側ルーバー)
西側からの夏の太陽光をさえぎるため
垂直のルーバーが多く設けられています。
林原美術館は、T型プレスト・コンクリート板による
屋根架構と耐火煉瓦積みで化粧した外壁が特徴です。
なんとも居心地がいいのです。
屋根架構と耐火煉瓦積みで化粧した外壁が特徴です。
中庭から望む喫茶室。
喫茶室のソファーに座ると、中庭の芝生がちょうど目線の高さでなんとも居心地がいいのです。
岡山県庁は天神山文化プラザと同じピロティがあり、
その南側には、人々を和ませるサンクガーデンがあります。
岡山県庁の外観を蔽っているのは、当初建設された所は
スチール製の巨大なカーテンウォールです。
東側の増築部分は、スチールではなくアルミサッシュになっています。
(注:サッシュというのは、窓廻りの部材です。県庁の4階以上は
サッシュとスチール製の腰壁パネルを組み合わせた
カーテンウォールとなっています。
県内外から建築関係や建物好きなど30名の参加者と
3館を巡り、単にデザインの美しさだけでなく
居心地の良さを追求した建築を知ることができ
これからも大切に建物を使っていかなくてはと思いました。
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